授業日ではない土曜日。窓越しの春を思わせるような暖かな陽射しに、つい微睡(まどろ)みそうな教室に女子生徒Mがひとり。教室にはYouTube Musicから小さな音量ながらゆったりとしたクラシックギターの音。ボサノバにジャズ。K- pop派の高校生には耳慣れないテンポの曲ばかり。
実は今日は後期試験の追試日。「試験なのにYou Tube!!」「ボサノバ?ジャズ?」と驚かれるかもしれませんが、そこが我がぎふ中央高等学院。Mは可哀そうなことに昼夜逆転で日々苦しんでます。正規の試験日も母親が必死に起こしたものの撃沈。同じようなことはこれまでも数えきれれず。それが覚醒したのか(笑)、今年度初めて(かな)午前から登校。スタッフは目を丸くし小躍り。が、試験の合否はM次第。彼女のために、私たちが出来ることは、笑顔で出迎え、落ち着いて受けられる環境づくり。そこで、発想を転換したのが、この方式。ヨーロッパの小さな街角の喫茶店のような空間で約6時間。結果、Mは追試験科目すべて合格。一番驚いていたのはM本人。この機を逃すものかと、さらに残して特別活動の映画鑑賞中。「M がんばれ~」と長~い土曜日💦 でも It's Cool!
今井